神奈川大学野球連盟の神奈川大が24日、横浜市内の同大グラウンドでの練習を公開した。

今秋のドラフト候補に挙がる最速152キロ右腕の神野竜速(りゅうどう)投手(3年=西武台千葉)は、今年の目標を「チームのリーグ優勝と日本一に少しでも貢献したいです。進路はプロ一本に絞っています。少しでも上の順位で指名を受けて、岸川監督と両親に恩返しをしたいです」と話した。

忘れられない場面がある。昨年11月に行われた明治神宮大会準決勝の慶大戦。4-4の同点で迎えた9回、4番手で登板した。1死三塁のピンチを招くと、3番の下山悠介内野手(3年=慶応)にサヨナラ2ランを浴びた。マウンド上で泣き崩れた神野は「4年生の学生野球を終わらせてしまって、全身に力が入りませんでした。全てが終わったなと。その後のことは全然覚えていません」と回顧。自身の力のなさを痛感したという。

課題はウイニングショットだ。以前から空振りを奪える変化球がないと指摘を受けてきた。この冬は新球種の習得に精を出している。「スプリットとチェンジアップの間のような球です。日本ハムの伊藤(大海)投手が投げていて、自分も取り入れてみようと」。2月のブルペン入りから完全取得を目指す。

元西武の岸川雄二監督(48)は「向上心の強い子です。冬場のきつい練習の後にも自主練習できっちり追い込めますし、プロに行くだけの力はあると思います。だからこそ、この春に結果を残して欲しい」と期待を込めた。