神奈川大学野球連盟の桐蔭横浜大が25日、横浜市内の同大グラウンドで練習を公開した。

昨秋リーグ戦で41打数16安打5本塁打21打点。今秋のドラフト候補に挙がる強打の正捕手、吉田賢吾新主将(3年=横浜商大高)は「ドラフト1位の目標を掲げていますが、現段階ではプロになれるかどうか分からない実力です。チームの日本一を目指した結果がプロへの道につながると思うので、チームとしての結果を出したいです」と力を込めた。

高校通算本塁打は15本。大学に入るまでは守備の方が好きだった。打撃で結果を残せるようになったきっかけに、同級生の平野翔内野手(3年=中央学院)との努力から生まれた自信があった。「入学してから今日まで1度も欠かすことなく、朝6時半にグラウンドに来て2人で練習してます。オープン戦で朝6時出発の時は、1時間半前に来て打撃練習をしてから試合に向かってました」。数多くスイングをこなしたからこそ、余裕を持って打席に臨めるようになったという。

それでも現状に満足はできない。昨年12月に行われた大学日本代表候補選考合宿。早大の蛭間拓哉(3年=浦和学院)、日体大の二刀流、矢沢宏太投手(3年=藤嶺藤沢)らの打撃に圧倒された。「自分のレベルはまだまだだなと感じました。過信だったりを砕けた経験になったので、本当に行って良かったと思います」。プロ入りに向け、扇の要は再びスイッチを入れ直した。

斉藤博久監督(56)は「チームで一番練習するし、発言力もある。特に打撃はプロに行くだけの力があると思います」と評した。