レッドスター流の走塁術を学ぶ! 日本ハムの韋駄天(いだてん)・五十幡亮汰外野手(23)が25日、沖縄・名護で先乗り自主トレを実施した。春季キャンプで臨時コーチとして招聘(しょうへい)することが有力視されている元阪神の赤星憲広氏(45)について「得られることが多いと思うので、ぜひ来ていただきたい」と弟子入りを熱望した。

    ◇    ◇    ◇

「サニブラウンに勝った男」が、走塁のスペシャリストに弟子入りを志願した。五十幡は、春季キャンプの臨時コーチとして元阪神赤星氏の名前が挙がっていることについて「出塁率が高くて、スタートしてからの加速、最後のスライディングのうまさと、自分に足りない技術を数多く持たれている。来ていただけるなら、走塁に関する全ての部分を聞いてみたい」と目を輝かせた。

赤星氏は新人から5年連続盗塁王に輝き、実働9年で通算381盗塁を決めた。現役時代、身長170センチ、66キロと小柄だった同氏と、171センチ、67キロの五十幡は体形も似ている。「小さいころ、すごい足の速さだと思って見ていました」と、野球少年のころから憧れの存在だった。

技術だけでなく、意識の部分も学ぶ。3球目までに盗塁を試みることが多かった同氏のように「カウントとか状況にもよるけど、自分も3球目までにいけるようにしたい」と積極性を磨くつもり。「早いカウントでいければ、打者も楽になる。昨年も早いカウントでどんどん仕掛けていくようにコーチから言われましたし、自分も意識して、どんどん勝負していきたい」と意欲的に話した。

キャンプインが1週間後に迫り「今は体の状態もすごくいい。去年もプロ入り前もケガが多かったので、しっかりケアをしながら、アピールしていきたい」。シーズン80盗塁を目標に掲げる北の韋駄天(いだてん)が、偉大な先輩の技を身につけ、定位置奪取を目指す。【小林憲治】