不思議な縁のあるBIGBOSSを胴上げする！　日本ハム金子千尋投手（38）が28日、先乗り自主トレ中の沖縄・名護で、オンライン取材に応じた。「何か縁があると言うとおこがましいですけど、今ファイターズで（新庄監督と）対戦したことがあるのは僕だけ。感じるものはある」と、新指揮官の力になる。

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オリックスに在籍したプロ2年目の06年4月18日。7回に救援でマウンドに上がり、2死満塁から、外角高めの直球を東京ドームの右中間スタンドに放り込まれた。「高めに浮いて、そりゃ打たれるよなと後で思った」と振り返る。

しかもその試合後、お立ち台に上がったBIGBOSSは「タイガースで11年、アメリカで3年、日本ハムで3年…。今シーズン限りでユニホームを脱ぐことを決めました」と引退宣言。16年後、まさか監督と選手として同じユニホームを着るとは思わなかった。

昨季は登板中にふくらはぎをつることも多く、プロ1年目以来の未勝利に終わった。「（懐かしんでいる）余裕は無いというか。ここ数年思うような結果が出ていないので、まずは1軍で投げて、しっかりチームに貢献したい」。沢村賞も獲得しているベテランが、捲土（けんど）重来を目指す。【小林憲治】