独立リーグの四国IL・徳島が29日、新入団選手発表記者会見を行い、早大アメフト部出身の最速150キロ右腕、吉村優投手(23)がNPB入りを目標に掲げた。吉村は早実(東京)時代、1年後輩の日本ハム清宮らと15年夏の甲子園に出場。登板機会はなかったが、チームは4強入りした。早大ではアメフト部のQBに転向し、2、3年時に甲子園ボウルに出場。早大大学院に進学後、社会人野球クラブチーム「REVENGE99」で再び野球を始め、今年1月に特別合格選手として徳島入団が決まった。

この日の会見で今秋ドラフトを目指す意思を問われ、吉村は他の同期入団選手とともに挙手で回答。また「ぼくのこれまで生きてきた人生が財産なので、そういったところをマウンドで出していけたらなと思っております」と語った。高校野球、大学のアメフト部でともに最高峰の舞台に立ち、野球選手として再始動。徳島入団後も、リモート授業の受講などで大学院で学業を続ける。なかなか他に例を見ない吉村ならではの毎日を、マウンドでは力に変える。

理想の選手には「選手ではないんですけど、マンガのキャラクターでぼくはルフィが理想です。仲間をたくさん引き連れて、その仲間がルフィのために戦っていますし、何より最後に勝つ。どんなに負けていても最後に勝つっていうのがルフィーだと思うので、ぼくはルフィのような選手になりたいと思っています」と、人気漫画「ONE PIECE」の主人公の名前を挙げて活躍を誓った。