西武今井達也投手(23)が4日、宮崎・南郷キャンプの練習後、独自の投手論を語った。セットに入った時。打者のように左足かかとを浮かせ、5回ほどトントンと踏む。

「野球って打者もそうですけど、(投手も)タイミングが大事。タイミングがあえば、ある程度しっかりした球がいく」

一般的にタイミングは、打者が投手の球に合わせるべく意識するものと考えられる。ただ、今井はマウンドでタイミングを計る。それは打者の間を外す狙いでなく、球にパワーの最大値を伝えるため。昨年9月に、はまった境地だった。

「タイミングをどう取ったらいいか。自分は足で取ると、スムーズだった」

外からすれば、左足が動いているように見える。だが本人の意識は右足にある。

「右足のかかとで地面をしっかり踏んだら、左足が勝手にあがるイメージ。右足を支点と考えてタイミングをとって投げている」

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1日には仕上がり半ばの中、150キロをマーク。ウエートトレーニングで体重も3キロ増えて「去年より質のいい真っすぐが投げられそう」との感触がある。昨季は5年目で初の規定に乗る158回1/3を投げ、8勝をマーク。「大事な試合で勝てる投手に。200イニング投げられるようにしたい」と自覚がにじんだ。【上田悠太】