今秋ドラフト候補の二刀流、最速150キロ左腕の日体大・矢沢宏太投手(3年=藤嶺藤沢)が、対外試合に今年初登板した。

昨秋都市対抗優勝の東京ガス相手に、3回3安打2失点。低めの変化球を見切られ、4四球を与えた。「低めにスライダーも決まっていたんですけど、2球目からは全然振って来ませんでした」と、レベルの高さを痛感した。

この日最速は147キロ。昨秋都市対抗決勝で本塁打を放った笹川晃平外野手(27=東洋大)からは、直球で空振り三振を奪った。「今まで自分の速球に自信を持てなかったので、そこに関しては良かったなと思います」と成長を実感。降板後は特別ルールで9回に代打出場し、二ゴロに打ち取られた。

少なくとも5球団が視察した。侍ジャパン栗山英樹監督(60)は「腕の振りや球のキレを見ても、本当に楽しみだなと思います。新しいタイプの選手になってくれると思います」と、“第二の大谷翔平”に高い期待を込めた。

▽巨人・榑松伸介スカウト次長(矢沢の投球に)「(対外試合)初戦で147キロを投げられるのは素晴らしいと思います。腕の振りも良かったですね」