内野でも外野でもスタメンで出るん弾!中日7年目の阿部寿樹内野手(32)が絶好調だ。

7回に右腕松本の低めのチェンジアップを捉え、広いペイペイドームの左中間席までかっ飛ばした。チーム唯一の得点となる1号ソロ。オープン戦3試合連続安打で8打数5安打、打率を6割2分5厘まで上げた。「しっかり準備して打席に入れているのがいい」と頬を緩ませた。

【ニッカン式スコア】ソフトバンク-中日詳細スコア

一昨年まで不動の二塁手だったが、昨季は不振と上半身のコンディション不良などで出場は66試合にとどまった。オフに打撃フォームを見直し、キャンプで改良を重ねてきた。石川昂を三塁に置き、高橋周を二塁にコンバートした関係で、昨秋から外野に本格挑戦。この日は打ち込みで福岡遠征を外れたビシエドに代わり「7番一塁」で出場した。「出られればどこでもいい」。外野だけでなく一塁も練習し、開幕スタメンを虎視眈々(たんたん)と狙っている。

立浪監督の構想は一塁ビシエド、二塁高橋周、遊撃京田、三塁石川昂が基本線。外野も中堅大島のほか、両翼も岡林、平田、鵜飼、A・マルティネス、根尾らがひしめく激戦区だ。立浪監督は「素晴らしい本塁打。明日は左翼で使ってみる。内野も外野もできるので非常に貴重な戦力」と目を細めた。

3日のソフトバンク戦は対外試合ではプロ初の外野デビュー戦になる。阿部は「不安な面が多いけど、練習していきます」と気合十分だ。マルチにポジションをこなし、レギュラー奪回に燃えている。【伊東大介】

▽中日岡林(オープン戦3試合連続安打)「ヒットが出たことは良かったけど、反省しないといけない打席もある」