ソフトバンクの22年版勝利の方程式が決まった。19日、広島とのオープン戦(ペイペイドーム)で7回に又吉克樹投手(31)、8回にリバン・モイネロ投手(26)、9回には森唯斗投手(30)が登板。「トリプルM」が初めて同じ試合でそろい踏みした。

【ニッカン式スコア】19日のソフトバンク-広島戦詳細スコア

中日からFAで加入した又吉は、1点リードの7回にマウンドへ。2死球を与えるなど1点を失ったものの、今季初の連投をクリアした。8回モイネロは今年2度目の実戦登板で3者三振斬り。ここまで打者6人から5奪三振と、調整遅れを感じさせない万全の姿を見せている。9回の森は1死一、二塁と走者を背負いながらも、後続を断って無失点。貫禄を見せた右腕に藤本監督も「球速をもうちょっと上げて欲しいけどね。今のところ抑えてるんでね」と及第点を与えた。

指揮官は試合前に「7回又吉、8回モイネロ、9回森という形で行こうとは思っています」と明言した。キャンプ中に右前腕部の張りで出遅れていた森や、1月末に入国後、慎重に調整していたモイネロの状態も鑑みて、流動的となっていた「勝ちパターン」が、ここにきて固まった。

昨季は左肘痛などでキャリア最低の30試合登板だった森は「1年間戦えるように。誰にも(ポジションを)渡さないようにしないといけない。いい投手がたくさんいるので。ずっと投げます」と、シーズン通して守護神の座を守り抜く意気込み。「トリプルM」でV奪還を目指す。【山本大地】