DeNA大和内野手(34)が、執念のヘッドスライディングで決勝点をもぎ取って、チームの3連勝に貢献した。開幕3連敗からの3連勝で、三浦監督の就任後初となる勝率5割に復帰した。

0-0の9回1死満塁から代打で出場。難攻不落のR・マルティネスを相手にカウント2-2から直球を三遊間に打ち返したが、三塁手の石川が捕球し、二塁へ送球。大和は一塁に頭から飛び込み、三塁走者の牧が生還した。

「何とかランナーをかえすことだけを考えて、打席に立った。浜口が一生懸命投げてましたし、祐大(山本)もすごい頑張って守っていたのでそういう思いを胸に。どんな形でもいいのでね、勝てたことが一番です」

3月29日の中日戦では、3回に見逃し三振の判定後に、バットで地面に線を引いた行為が、審判への侮辱行為と取られ、自身初の退場を宣告された。同30日は出番がなく、2試合ぶりの出場で存在感を示した。

三浦監督は「勝負強いですからね」と昨季、得点圏打率3割5分9厘の勝負強さにかけた。決勝点を挙げる一打を放った大和のヘッドスライディングに「気持ちで無我夢中でベースに飛び込んだと思うんで、ああいう姿勢にベンチも気持ちが1つになりましたね」と絶賛した。