京セラドーム大阪の応援を力に変えた。オリックス山岡泰輔投手(26)が、6回途中4安打無失点の好投で、今季初白星をマークした。自身本拠地8連勝。金子(13~14年)、西(12~13年)の7連勝を抜き、球団記録を塗り替えた。

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「京セラは相性が良いなと、すごく感じています。あんまり負けた記憶がない。ホームでいっぱい勝っていけたらと思います」

連敗を5で止めた。昨年6月1日の阪神戦(甲子園)以来の自身シーズン白星に「2年分の借りを返したい」と熱い思いを明かした。昨年6月22日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で、右肘を負傷。「正直、終わった…と思いました」。0回1/3で緊急降板。昨年9月に右肘クリーニング手術を受け、11月末の日本シリーズ・ヤクルト戦の救援登板で復帰したが、多くの時間をリハビリに当てた。

今季は宮崎春季キャンプから先発調整。開幕直前も2軍で先発登板し、調整段階を上げるプランがあった。だが、3月25日~27日の開幕3連戦は、ブルペン待機し、初登板した27日は救援で1回無失点だった。中嶋マジックの「ジョーカー」となり、先発第7の男としてマウンドに上がった。

最速148キロの直球に縦に落ちるスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜる投球に、中嶋監督は「彼らしい投球だった」と評価した。チームの連敗を5で止める開幕戦以来の勝利で借金3。昨季25年ぶりVを裏側で喜んだ男が、戦力として戻ってきた。【真柴健】