19年秋季リーグ戦以来となる勝ち点制が復活し、1勝1敗で迎えた3戦目は亜大が1-0で駒大に勝利。1戦目で先発し1勝を挙げた今秋ドラフト候補の最速150キロ右腕・青山美夏人(みなと)投手(4年=横浜隼人)が中1日で先発。初完封で、勝ち点1をつかんだ。駒大はチャンスでの1本がでなかった。

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亜大・青山が、タフなエースとしてマウンドに立ち続ける。1戦目に続いて、中1日で先発。9回2死一塁、最後の打者を中飛に抑えると、右手でガッツポーズ。「何回もピンチがあって、なんとか踏ん張って結果につながった。要所で攻めることができた」と振り返った。

最後までスタミナは切れなかった。この日は最速145キロを計測した直球とツーシーム、カットボールを効果的に使い、140球で完封。生田監督は「1戦目と3戦目も投げるのがエースだと話していた。彼のガッツ、気持ちの強さに敬意を表します」とねぎらった。青山はオフの期間、走り込みや投げ込みに重点を置いていた。1週間のうち5日は、1日200球を投じており「投げ込みの成果が出たと思う。自分がエースとして引っ張っていかないと。中1日でも大丈夫です」と力強く話した。

▽駒大エーアン・リン投手(3連戦で3連投し)「疲労感は考えていたよりも大きくて、これから勉強しないといけない。自分の体をどう休めるのが有効か、考えていく」

○…東都初の地方開催に3日間で合計約2万7500人が訪れた。3日目は平日開催となったが、21世紀枠で今春センバツ出場の大分舞鶴の選手も練習予定を急きょ変えて観戦。球審は地元九州の大学連盟からの派遣、塁審を東都連盟の審判が務めるなど交流した。今秋以降も継続する見込みの開幕戦地方開催へ、西村忠之事務局長(53)は「改めて、成功したと言えると思う」と手応えを口にした。