巨人が痛すぎる1敗を喫した。先発菅野の直球に、本来の力強さが見られない。2回以降は毎回走者を背負うと、4回までに2失点。最大の悪夢は5回無死一塁で起きた。ヤクルト青木の打球が、伸ばした右足の甲付近に直撃。マウンドに崩れた。自力では動けない。トレーナーに支えられて降板となった。5回途中6安打4失点で今季初黒星。開幕から自身3連勝へ「カードの初戦ですので何とか勝てるように頑張ります」と意気込んだマウンドでアクシデントに見舞われた。

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エースの負傷交代で漂った重い雰囲気は、4番の特大アーチでも振り払えなかった。7回に2点をかえしたが、後が続かなかった。9回にも2失点し、とどめを刺された。原監督は「先発投手が早めに点を取られるとなかなかリズムは出てこないけど、その中でも打線はつながっていかないとね」と振り返った。

今季初の2連敗。菅野が大事に至らなかったのは、不幸中の幸いだった。試合中に都内の病院で検査を受け、右足部外側の打撲と診断され、骨に異常は見られなかった。原監督が「神様じゃないから分からないよ」と話すように、次回登板は経過次第で判断する見込み。9日の先発は、新助っ人のシューメーカー。原監督は「思い切ってね、初戦だしね。過度の期待値というよりも、日本の野球をどこかに楽しみながら投げてほしい」と連敗ストッパーの重圧を取り除いた。地に足を着け、次なる戦いに臨む。【浜本卓也】