<ロッテ2-4オリックス>◇9日◇ZOZOマリン

無敵のエースが球団新記録を打ち立てた。オリックス山本由伸投手(23)がロッテ打線を相手に7回9安打2失点の粘投を見せ、今季3勝目をマーク。強風が吹き荒れる敵地で制球が定まらず、自己ワーストの6四死球を与えるも、球団新記録となるレギュラーシーズン18連勝。チームがコロナ禍に苦しむ中、エースの意地で連敗を2で止めた。今季初の登板間隔中6日で122球を投じた背番号18が、チームを建て直した。

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クタクタの報道陣の前に、甘い笑顔がやってきた。春季宮崎キャンプでのひとコマ。取材エリアに現れた山本由伸が「いつもありがとうございます!差し入れをもらったので、どうぞ!」と数個のパンを手渡した。

頂いたのは「岡山木村屋」のバナチョコロール。「地元の釣り友だちの備前焼作家さんが差し入れてくれたんです。人気なんで、ぜひ!」と、わざわざ持ってきてくれた。

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視野が広く、気遣いのできる23歳。試合前練習中に一眼レフで写真を撮っていると「○○をかっこよく撮ってくださいよ~」と、おちゃめなイジりで周囲を明るくする。山本自身は、いつシャッターを押しても、笑っている。「記事、書くのって、楽しいですか? やるからには楽しまないと!」と元気をくれる。そんな姿勢も、勝利を引き寄せる。【オリックス担当=真柴健】