うちなんちゅーの指笛に勇気が湧き上がった。巨人のルーキー守護神大勢がDeNA戦で8セーブ目をマークし、78年の角三男を抜き球団の新人セーブ記録を更新した。お立ち台に上がったヒーローは「指笛といえば沖縄というイメージがあったので。本当に…」。スタンドが呼応して、大きな指笛で新記録を祝され「ありがとうございます。本当に力になりました」とにっこり笑った。

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新人離れした力業だった。1点リードの9回、継投の大トリを務めた。藤田、代打関根、梶原を危なげなく3者凡退で締めた。11球のうち、9球の直球は全て150キロ超で押し切った。6日広島戦から3試合連続の3者凡退で、開幕から9試合目の登板で1勝8セーブ。自身の記録への「プレッシャーとかは特にないです」とチームプレーに徹する。

投打がかみ合い、守護神が試合を締めて那覇で2連勝を飾った。原監督は「やっぱり打者を見ずに、ミットを目がけて放っているというところが今の彼の一番の良さじゃないでしょうか」と肝っ玉ルーキーをたたえた。沖縄の伝統的な守り神、シーサーのように勇ましく頼もしい。大勢が守り抜く。【為田聡史】

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▽巨人メルセデス(6回途中3失点で降板も3勝目)「良い結果を求めて投げたけれど思うようにいかなくて残念。でも自分のやれることはできたと思う」

▽巨人畠(6回無死二、三塁でメルセデスの後を受け1回無失点で救援陣につなぐ)「大勢の勢いがすごいんで。ルーキーが頑張ってるのに自分らが『はい、どうぞ』って任せているようではダメ。何とかついていけるように。すごいんでね、ホントに。すごいでしょ?」

▽巨人若林(欠場の岡本和に代わり2試合連続で先発出場し、4回2死一、二塁で左前適時打)「メルセデスが頑張っていたので何とか追加点を取ってあげたいと思っていました。良い結果になってよかったです」

▽巨人今村(7回に3番手で登板し3者凡退に抑えて7試合で6ホールド目)「勝ちで次の投手に交代できることだけを考えて、深く考えずにシンプルに、そういう思いでやっています」

▽巨人鍬原(8回に4番手で登板し、8試合連続無失点で7試合連続ホールド)「正直、僕が一番ビックリしています。いずれ取られると思うんですけどしっかり続けられるところは続けていきたい。これからも期待に応えたいと思います」