ロッテ井口資仁監督が、佐々木朗希投手(20)の降板理由を明かした。

10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗は、この日も8回まで完全投球を続けたが、9回から益田直也投手に交代していた。球数は102球だった。

【写真たっぷり詳細ライブ】完全試合達成の佐々木朗希が再び快投! 17日のロッテ-日本ハム戦

同監督は試合後の囲み取材で「素晴らしかったですね。球数? まあ、そうですね。今日は100球…、100球弱と思ってたんですけどね。本当に素晴らしいピッチングで、できれば我々も最後まで見たかったし、ファンの方も見たかったと思いますけど。いろいろ先々考えると、ちょっとあそこが、今日は限界だったのかなと思います。もし(味方が)点を取っていても8回で代わってました。7回終わった時点で朗希がね、ちょっとへばりつつあったんで。何とか8回までと思ってました」と話した。

打者24人から14三振を奪う好投。史上初の2試合連続完全試合は幻となったが「記録は記録でありますけどね。やっぱりチームが勝つっていうか、1年間ローテで、朗希がローテーションでしっかり回ることが大事なんで、いろいろ加味してですね」と説明した。

 

<佐々木朗希がこの日つくった記録>

★連続イニング無安打 10日オリックス戦の1回からこの日の8回まで17イニング。17イニングは48年真田(大陽)の16イニングを上回る新記録。

★連続イニング奪三振 シーズン初登板の初回からこの日の2回まで25イニング。25イニングは歴代4位タイで、日本人投手では20年山本(オリックス)に並ぶ最長。シーズン初登板からでは昨季の伊藤(日本ハム)の23回を上回る新記録。

★4試合連続2桁奪三振 ロッテでは94、95年伊良部に並ぶ最長記録。シーズン初登板から4試合連続は、91年野茂(近鉄=6試合)10年ダルビッシュ(日本ハム=5試合)に次ぎ3人目。

★2試合連続14K 52年金田(国鉄)57年梶本隆(阪急)90年野茂(近鉄)07年ダルビッシュ(日本ハム)に次ぎ5人目。金田と梶本は延長戦に入ってから記録した試合があり、9回までに14奪三振以上を続けたのは野茂、ダルビッシュに次いで3人目。