敵地東京ドームでの首位攻防初戦を託された広島九里亜蓮投手は、5回3失点(自責2)で降板となった。17日中日戦で2回8失点降板の森下に続き、クオリティースタート(QS)はならなかった。

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立ち上がりからリーグ最多本塁打の巨人打線を相手に両サイドを丁寧に突いた。試合前は「前々回は四球が多かったし、前回のヤクルト戦に関しても先頭に四球があった。その辺りはしっかりと打者と勝負をしながら減らしていきたい」と話していたが、警戒心からか球数がかさんだ。1回から3四球、28球を要した。その後も苦しい投球が続き、3回は先頭坂本に先制ソロを被弾。5回は先頭から3連打で追加点を許すと、さらに2失策から失点。この回は投げきったものの、球数は106球に達した。20年以降、東京ドームでは7試合で5勝2敗、防御率1.99と得意としていたが、責任投球回を投げきるのが精いっぱいだった。

試合前までリーグトップのチーム防御率2.70の投手陣が開幕ダッシュのけん引役だった。特に先発陣は16日まで12試合連続でQSを達成するなど、防御率2.63と安定していた。何とか5回まで踏ん張った九里だが、打線の援護なく今季2勝目はならなかった。【前原淳】