西武の新外国人バーチ・スミス投手(32)が、来日初登板初勝利を挙げた。

【ニッカン式スコア】19日の西武-ロッテ戦詳細スコア

4回1死からロッテ福田秀に四球を出すまでパーフェクト投球。走者を出してもけん制で仕留め、再び凡打の山を積み重ね、7回まで球数96球で1四球のみの無安打無失点に封じた。継投でマウンドを降りたが「今日は準備万全でマウンドに上がることができたよ。緊張感と、やってやるぞ、という気持ちがちょうどいいバランスだったね。ベルーナドームのマウンドも投げやすかったし、キャッチャーの柘植のリードも素晴らしかったよ」と充実感を漂わせた。

来日から約1カ月でのデビュー戦。同僚のエンスからは「ストライク先行でいくことが大事」と助言を受け、マウンドに上がっていた。最速155キロと力強い直球に加え、ナックルカーブがさえ渡り、1本もヒット打たれない快投に「もちろん最初から狙ってたわけではないけど、途中からは気付いていたよ。でもあまり意識しないようにしていたよ」といたって冷静。「ノーヒットだろうが大差だろうが、1球1球丁寧に投げることに変わりはないからね」と無欲のマウンドだった。

次回登板では連続無安打イニングが続く。「そうだね(笑い)。でもそれはまた投げてみないとわからないよ。とにかく今日は柘植の配球、バックの守備、それから打撃陣に助けてもらったね」と新たなチームメートに感謝した。