日大が国学院大に勝利し、1勝1敗とした。

二刀流・山内翔太投手(2年=習志野)が前日の登板から一夜明け、3番・指名打者として先発出場。3安打を放ち勝利に貢献した。「チームがこういう(敗戦が続いている)中で、出塁することでプレッシャーがかかる。自分のバッティングをしようと、1打席1打席。勝負強く打とうと思いました」と振り返った。

片岡昭吾監督(44)は「打撃がいいので、二刀流でやらせている。今日は打線の起爆剤として使ってみようと思いました」と起用理由を明かした。指揮官の期待に応える活躍で、チームの連敗を3で止めた。

入学時から、二刀流の準備は進めてきた。野手の練習に入り、時間を見てブルペンで投げ込む。練習後の振り込みも欠かさない。山内は「投手、野手、どちらでも使っていただける。ありがたく感じています」と感謝した。

リーグ戦を戦い抜くためには、貴重な戦力だ。片岡監督は「これから厳しい戦いになる。選手たちが分担して役割に集中してくれたら」と期待。今後、試合中に指名打者を解除し、登板することも視野に入れている。

高校時代は背番号10で2年春、夏の甲子園に出場。先発投手を務め、試合の後半は外野に回り、野手としても活躍。甲子園通算は20打席で6安打1打点。19年夏の千葉大会決勝では、本塁打も放っている。山内は「こういうふうにチームに貢献できるなら。(二刀流は)やりがいがあります」と力を込めた。【保坂淑子】