阪神中野拓夢内野手と佐藤輝明内野手の2年目コンビがクリーンアップで初の同時起用された。

佐藤輝は4月13日の中日戦以来、11試合ぶりの4番。中野はプロ通算162試合目で初3番スタメンだった。矢野監督は「いろいろ悩んで考えた結果。正直、いるメンバーでどうするか考えた中での3番です」と説明。左足を負傷し、この日欠場した大山の穴を埋める緊急手段として、若き3、4番コンビが結成された。

ともに4打数無安打。そろって連続試合安打が「3」で途切れた。中野は5回2死三塁の好機で左飛。クリーンアップの役割を果たせなかった。佐藤輝は8回表の右翼守備で中日阿部の飛球に追いつきながら捕球できず、攻守に課題を残した。

24日のヤクルト戦では佐藤輝が初回に先制6号2ラン。直後、中野が今季1号アーチで続いた。「隠れて筋トレしてるんですか?」。2学年先輩の1発に、佐藤輝はそんなイジりも忘れなかった。昨季は甲子園までのタクシーの時間をともに過ごした仲良しコンビ。この日は不発に終わったが、2人の若虎が、緊急事態を救ってみせる。【中野椋】

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