プロ野球選手会は28日、審判とコミュニケーションをもっと取る必要があるという考えを示した。

この日の日本野球機構(NPB)との事務折衝で、審判に関する要望を伝えた。24日のオリックス-ロッテ戦で、ロッテ佐々木朗希投手(20)が白井球審に詰め寄られたことが物議を醸している。

事務折衝後の会見で、加藤諭次長は「いろんなコミュニケーションが足りないのではないか、という意見は選手の方からある。今回の件も、もしかしたらコミュニケーション不足があるのではないか」と指摘した。ここ数年はコロナ禍で自粛している審判との交流会や、審判組合との会議を再開したい考えを示した。

その上で、選手会としてNPBに対し、質問状を送る用意をしている。内容は、試合における審判の役割といったものを含むという。「以前から、審判の技量的なところも要望している。例えば、動体視力やフィジカル的な面で、(審判に対する)毎年の評価があるべきじゃないか。同じグラウンドに立つプロフェッショナルとして、審判にとっても良い制度作りができるのでは。審判の方の意見も聞きたい。そういった協議も再開できればと思う」と続けた。

最後に、加藤次長は「選手が多少、感情を出すのは理解して欲しい。審判も感情を一切出すな、ということではなくて、普段のコミュニケーションを取れれば、多少解決できるのかなと思う」と締めくくった。