エースが決めた。広島大瀬良大地投手(30)が2安打無四球完封で球団通算4500勝に花を添えた。立ち上がりから中日打線に的を絞らせない配球でアウトを積み重ね、5回以降は1人の走者も出さなかった。6回から捕手が代わるアクシデントによる影響も感じさせなかった。中日先発高橋宏との投げ合いで貫禄を見せつけ、リーグトップタイの4勝目を手にした。

   ◇   ◇   ◇

<広島の節目勝利>

◆1勝(1950年〈昭25〉3月14日、16-1国鉄、広島総合)球団創設から3試合目で初勝利。15安打16得点で大勝した。

◆500勝(60年5月7日、7-1阪神、広島市民)草創期に活躍し、身長167センチで「小さな大投手」と呼ばれたエース長谷川良平が9回1失点で完投。

◆1000勝(68年9月9日、3-2サンケイ、神宮)0-1の6回に3点を奪って逆転。大石弥太郎から外木場義郎のリレーで競り勝った。

◆1500勝(77年4月28日、3-2大洋、川崎)77年に20勝を挙げた高橋里志が8回途中を1失点。打線も1点ビハインドの4回に山本浩二の逆転3ランが飛び出した。

◆2000勝(84年9月1日、6-1ヤクルト、広島市民)山本浩二が2発、左腕の川口和久が9回1失点と投打がかみ合った。

◆2500勝(92年4月8日、9-5大洋、横浜)マーティー・ブラウンが初回の第1打席に3ラン、2回の第2打席は満塁本塁打と2打席連発。2回の本塁打はチーム100号の満塁本塁打となるメモリアルアーチで白星に花を添えた。

◆3000勝(99年9月7日、12-7ヤクルト、神宮)ルーキーの新井貴浩が2ラン2発、金本知憲も2ランを放つなど13安打12得点で打ち勝った。

◆3500勝(07年8月24日、8-7巨人、広島市民)7-7の9回2死から代打の尾形佳紀が右翼にサヨナラ弾。6度の右ひざ手術を乗り越えた苦労人が試合を決めた。

◆4000勝(15年6月19日、3-1DeNA、横浜)前田健太が9回を5安打8奪三振で1失点。119球の力投で勝利へと導いた。

【関連記事】広島ニュース一覧