DeNA今永昇太投手(28)の今季初登板は、6回9安打3失点で、勝敗はつかなかった。「今季初登板ということで緊張、また初回の先頭打者である堂林選手に引っ張られたヒットの後に連打を許し、少し冷静になれなかったです。次回登板は点を取ってもらった後、ピンチを招かないようにしたいです」と振り返った。

1回表に2本塁打で3点の援護をもらった。下を向いて精神を集中し、4度ジャンプしてマウンドに上がったが、その裏に5安打を浴びて2失点。3回にも坂倉将吾の適時打で1点を失い、同点に追い付かれた。

4回、先頭磯村の三塁線への強いゴロを三塁の倉本寿彦が横っ跳びでさばくと、今永は2度にわたって合計7回手をたたいて感謝の気持ちを示した。これで勢いに乗った。完全に立ち直り、6回まで6人連続アウト。5回は最速150キロをマークするなど、球威も制球もよみがえった。

2月のキャンプで左前腕を肉離れし、戦列を離れていた。勝ち星こそつかなかったが、昨年チーム最多投球回を投げたエースの復活は、チームに勢いをもたらしそうだ。試合前に三浦監督は「この時期になりましたけど、まだまだ試合も残ってますし、シーズン最後までローテーションを守ってくれるようにという話はしました」と期待をかけていた。

 

▽DeNA三浦監督(今永について)「最初は力みもあったと思う。よく踏ん張ばった。途中から真っすぐで押しながら、カーブを使って緩急を使いながら、しっかりやってくれた」

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