ソフトバンクの4年目右腕、杉山一樹投手(24)が先発ではプロ初勝利を挙げた。今季3度目の先発で6回途中4失点。自己最多の8三振を奪って、今季初、通算3勝目を手にし「前回の登板ではチームの連勝を止めてしまったので、今回は連勝中のチームの勢いを止めないように必死に投げました」と振り返った。昨季までの2勝はともに救援で挙げていた。

1点の援護をもらった直後の初回は先頭高部の内野安打、2番菅野の2ランでいきなり逆転を許したが、そこから激変を見せた。「気持ちを切り替えて、自分らしい投球ができた」と後続を3人で斬ると、2回から5回は1安打1四球と二塁を踏ませない投球。最速160キロを誇る自慢の直球を中心に、ストライクゾーンで勝負してリズムを作って、味方の逆転を呼び込んだ。

先発では自身初の6回のマウンドにも上がった。だが、四球、安打、死球で無死満塁で降板。課題も残す内容にも、藤本監督は「これを続けていってくれたら一人前になっていくんじゃないかな。今日の反省点は6回だけかなと思います」と高評価。首脳陣も大きな期待を寄せる大器が、着実にステップアップしている。

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