黄金週間だ! ソフトバンクが今季4度目の同一カード3連勝を決め、連勝を6に伸ばした。

ロッテキラー、中村晃外野手(32)の先制打、同点打など打線がつながり13安打、8得点で快勝。今年のゴールデンウイークは8試合で103安打、54得点と直近10年ではトップの数字をたたき出した。貯金は今季最多タイの9。母の日に鷹の孝行息子たちが最高の恩返しをした。

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今のソフトバンク打線は、止まる気がしない。1回2死一、二塁、中村晃の左翼越え適時二塁打で先制。「風もあったので、うまいこと抜けてくれたと思います」。クールな打撃職人が、前日7日に20安打、16得点と暴れた打線に再び着火した。3回には同点適時打を放ち、中谷の犠飛で勝ち越した。その後も攻め続け、終わってみれば、13安打、8得点。試合前まで防御率0点台だった先発ロメロを4回でKOした。

4月29日からのGWは8試合で打線は103安打、54得点と荒稼ぎした。史上最長のGWと言われた19年の9試合で94安打、47得点を上回り、ここ10年で断トツ。6勝2敗で貯金も4つ上乗せ。黄金週間の名前にぴったりな戦績で過ごし、藤本監督も「活発でしたね。このままずっといってくれたらいいけどね」とうれし顔。2安打2打点でロッテ戦の打率を4割4分8厘とした中村晃も「野手のみんなはすごくいい感じ。雰囲気もいい」と白い歯を見せた。ムードは最高潮。ナインがピンクのバットやリストバントをつけた母の日に、孝行息子たちが躍動した。

チーム打率2割7分5厘は12球団トップ。総得点154は広島の161に次いで2位で、パ・リーグでは2位楽天の128を寄せ付けない。数字が好調ぶりを物語る。指揮官は「今は全体的に状態が良い。状態が良いからボールを見ていくんじゃなしに、積極的にいけている。それが結果につながっているんじゃないかな」と分析した。

ZOZOマリンでは、16年以来6年ぶりに開幕から6連勝を飾った。敵地で仁王立ちし、今季4度目の同一カード3連勝。連勝も6に伸ばした。10日西武戦はファイト九州デーで宮崎開催。藤本監督は「また宮崎で、頑張ります」と締めた。熱々な打線が南国でも火を噴かせる。【只松憲】

○…柳田が日本中のお母さんに感謝した。ピンクのバットやスパイク、手袋など母の日だけのアイテムを使用し、4回2死一、二塁での中前適時打など2安打。「コンパクトスイングでヒットになってくれたと思います。母ちゃん、嫁さんいつもありがとう。そして全国のお母さんありがとう!」。左肩痛で出遅れたが、中軸を担う主将はチームの6連勝中に3本塁打など調子を上げている。

○…藤本監督が、デスパイネを交流戦までに1軍合流させる考えを明かした。ロッテ戦前に「小久保2軍監督からも推薦できますと聞いている。遅くても交流戦までには上げたい」と見通しを示した。今季は右足首の捻挫で出遅れ、4月に実戦復帰。ウエスタン・リーグ16試合で打率は1割8分2厘ながら、今月7日のオリックス戦では1号本塁打を放っている。経験豊富な大砲を加えて、打線をさらに活性化させる。

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