東大の粘り腰も及ばなかった。1敗2分けで迎えた早大戦。チームには08年秋の法大戦以来14年ぶりとなる4回戦となったが、序盤から失点を重ね、49季連続の最下位が決まった。井手峻監督(77)は「もう一つでしたね。小刻みに継投して、勝っていれば(エースの)井沢(駿介投手=4年)を使うつもりだったんですが」と振り返った。

攻撃陣は積極的に仕掛けた。失敗ゼロで計3盗塁を決めた。今季の合計17盗塁はリーグトップの数字になる。8回には浦田晃佑三塁手(4年=金沢泉丘)二塁打で1点を返し、完封負けは阻止した。

井手監督も遅ればせながら手ごたえは感じている。「集合体としては力をつけてきた。打つ方も投げる方も感じは出てきている」。そしてこう付け加えた。「ファイトがわいてきた」。残る法大戦に、そのファイトをぶつけるつもりだ。