東都大学野球2部の第3週第1日が10日、UDトラックス上尾スタジアムで行われた。

専修大のドラフト候補・菊地吏玖(りく)投手(4年=札幌大谷)が東洋大を相手に延長10回を4安打1失点と好投し、白星を挙げた。力強い真っすぐを軸に、制球良くコーナーに投げ分け、タイブレークを投げきり「やっと勝てた」と、マウンド上で雄たけびを上げた。前回の登板からリリースのイメージを修正。「はじくイメージにして、体もつながってきた。球速表示以上の力があったと思う」。この日の最速は149キロ。後半からは「これまで使っていなかった」というフォークの手応えをつかみ、15三振を奪った。

プロ10球団が視察に訪れる前での好アピール。「キッチリコントロールしていけば、打たれることはない。ピンチには気持ちを入れて投げられました」。経験を積み、成長を続ける。「もっと完璧に近く抑えたいです」と、貪欲に高みを目指す。【保坂淑子】

 

▽巨人水野スカウト部長 今年は投球を覚え、三振を取りに行くときだけギアを上げることができるようになった。これから経験を積んでさらに投手として成長していく姿に期待したい。

▽日本ハム大渕隆GM補佐兼スカウト部長 体も大きくしなやかさもあり、素材はいい。それをどう生かして精度を高めて行くのかを期待して見ていきたい。

 

▽東洋大・細野晴希投手(先発して9回3安打13奪三振もチームは敗戦)「ボール先行して攻撃のリズムを悪くしてしまった。でも、9回まで投げられたのは収穫だと思います」