オリックスがロッテ佐々木朗にまたも屈し、5位に転落した。今季3度目の対戦で3つ目の白星を献上。シーズンをまたいで4連敗を喫した。

初回1死から宗がチーム初安打。1-2の6回も2死二、三塁と好機をつくった。完全試合を達成された4月10日のように、手も足も出ない試合ではなかっただけにもどかしさが募る。

吉田正、杉本、安達らがコロナ禍で不在の中、苦心のオーダーで6安打も1点どまり。「やっぱりあのぐらいのボールをそう簡単に打てるわけではないんでね。何をしていくべきかなのかっていうのを、これからもやっていかないといけないと思いますし」。中嶋監督も、あと1本が出ない悔しさを押し殺した。

希望の光は、新戦力だ。3回、先頭の池田が初球の161キロ剛速球を中前に運んだ。佐々木朗が「令和の怪物」なら、池田は平成、令和の甲子園最強校・大阪桐蔭の前主将。臆することなく立ち向かい「自分は新人で、高卒で、何かチームに勢いをつけられるように頑張っています」と反撃の1点につなげた。5回は野口が左前打。ともに初対戦の剛腕からの安打に、監督も「自信にしていいと思います」と認めた。次こそ、全員で完全攻略。天敵制覇なくして、連覇は見えてはこない。【堀まどか】

▽オリックス田嶋(7回2失点の力投も今季初勝利ならず)「もっとリズムよく、ストライク先行のピッチングをしたかった。要所要所でバックにしっかりと守ってもらいながら、なんとか粘って7回まで投げ切れたところはよかった」

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