阪神アーロン・ウィルカーソン投手(32)が6回5安打1失点、1四球の好投で1カ月ぶりとなる2勝目を挙げた。序盤から持ち味である制球力を発揮。140キロ台後半の直球にスライダー、チェンジアップなど変化球を織り交ぜ、「今日は全体的によかった。しっかりとした良いフォームで投げることができた」。4回に先頭から3連打を浴びて1点を失ったが、いずれもチェンジアップで宮崎を遊飛、戸柱を左飛に抑えるなど落ち着いていた。

バットを握っても仕事人だった。2回1死一、二塁では、初球で犠打を決めて近本の先制適時打を呼び込んだ。5回には1死一、三塁から一塁方向に転がすセーフティースクイズ(記録は犠打野選)で来日初打点。中押しの好バントだったが、本人は忍者のように生還した糸井にビックリ。「糸井さんのようなベテランの方が頭脳的というか、すばらしい走塁で1点を取れた。すばらしいプレー」と大喜びだ。

趣味は釣り、ギターに絵を描くこと。来日後もギターショップを訪れたり、長女エヴァちゃん(5)と一緒に絵を描くなどプライベートを充実させている。次回は20日からの巨人3連戦(甲子園)で登板予定。矢野監督は「もうちょっといいと思う。それが次の登板には見たい」と期待する。登板5試合はいずれも2失点以下で防御率2.22。信頼度は高まっている。【桝井聡】

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