4年ぶりに開催された宇都宮での巨人主催試合で、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

8回まで広島遠藤に無得点に封じ込められるも、2点を追う9回に打線が奮起した。先頭ウォーカーが右前打を放つと、続く打者は肩甲骨の骨挫傷から復帰した吉川。マルチ安打とする右前打でチャンスを拡大する。主砲岡本和が四球でつなぎ、ポランコが2番手ターリーを捉え、左前適時打で1点差に迫った。

巡ってきた無死満塁のチャンスをチーム最年長の中島宏之が決めた。前進守備の外野を越える左翼への逆転サヨナラ2点適時打。巨人加入後初のサヨナラ打で、今季2度目のサヨナラ勝ちをもたらした。中島は「何とかヒーローになったろうと思ってました。うれしい~と思って走ってました。ちょっとビチョビチョになったので着替えます」と歓喜のウオーターシャワーを堪能した。

▼中島が9回に逆転サヨナラ安打。中島のサヨナラ打はオリックス時代の18年9月1日西武戦での逆転サヨナラ本塁打以来、通算8度目(西武で5度、オリックスで2度)。中島は39歳9カ月。巨人の最年長サヨナラ安打は17年相川の41歳0カ月で、中島は年長5位。逆転サヨナラ安打は、前記相川に次いで2番目の年長記録だった。

▼巨人が宇都宮でサヨナラ勝ちするのは、50年3月23日西日本戦以来72年ぶり。この時は今回とは違う宇都宮総合球場で開催され、小松原のサヨナラ打で5-4で勝利した。

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