中日が今季4度目の3連敗を喫した。先発大野雄大投手(33)が初回、広島マクブルームに満塁弾を浴び4回5失点で降板。

2番手佐藤も5失点と投手陣の乱調が響き、借金も4月2日以来の「2」に。4月27日の阪神戦で、西勇から右膝に死球を受け離脱していた大島洋平外野手(36)と、9日に新型コロナウイルス感染判明の木下拓哉捕手(30)の1軍復帰戦を勝利で飾れなかった。立浪和義監督(52)の試合後コメントは以下の通り。

-大野が初回に4失点で4回降板

「内野安打からね。(菊池涼の)バントが決まっていたら1、2点で済んだかも。うまくつながれた。そこに四球も絡んで、痛い満塁本塁打になった。相手は大瀬良ですから、初回の4点は相当きつかった。ベンチから見ていたら、一、三塁になったときに何とか1点で済めばという思いで。投手はそう思わない。西川の四球が満塁本塁打を呼んでしまった」

-大野雄は球威がなかったか

「大野は立ち上がり。考えてブルペンで調整してやっている。球威はなかった。2回以降はまずまずだった」

-5回に大野雄に代打を出したのは反撃優先で

「相手が大瀬良だから、代打送って、1点でも早く返していかないと。結果、佐藤が5失点。そこで決まってしまった。あの展開で淡泊になりがちだが4点は返した。負け試合になったが、こういう試合もある。こういう展開で狙い球を狙って打てと指示(6回円陣)を出した。点差が少なければ、1、2度は逆転して勝てるかもしれない。負けはしたが、続けてやっていきたい」

-復帰した木下に本塁打が出た

「打つ方の内容は良かった。守りはもちろん主だが、打つ方も期待している」

-大島も復帰した

「今日はああいう点差だったので、(7回守備から)代えた。そのうち1本出れば。技術がある選手なので心配はしていない」

-11失点したが木下にはリード面でブランクの影響も

「打たれている球は佐藤にしても初球インコースがど真ん中とかね。大野のマクブルーム(の本塁打)もツーシームがシュート気味にいかずに逆にスライダーしたのを見事に打たれた。リードうんぬんより打たれているのは失投。その辺(ブランク)はリード面では感じなかった」

-大野雄は14年以来マツダスタジアムで勝てていない

「その意識も当然あったでしょう。試合前に飛ばしていけ、と言った。シーズンが長く、ローテーションもあるので(登板を)飛ばしたりはできない。何とか克服していかないとね」