巨人が延長12回、12球団で今季最長となる5時間3分の死闘を制し、2週間ぶりに首位に返り咲いた。

原辰徳監督は「野球というスポーツ、スポーツはみんなそうかもしれませんけれども難しいですね。でも、最後まで集中力を切らず、やり抜いてくれたというところにね。軍配が上がったかなというところですね」と評した。

先発戸郷が8回無失点と好投するも、9回2死一塁、2ストライクから3番手デラロサが大山に同点2ランを浴びた。

同点のまま進んだ延長12回だった。先頭の中山が敵失で出塁すると、代打岸田が死球を受ける。丸が右前打でつなぎ、阪神アルカンタラから無死満塁のチャンスを作った。

打席には9回の守備から途中出場した立岡。追い込まれてから内角154キロ直球を右前にはじき返した。勝ち越し点を絞りだした。右拳を上げてガッツポーズで喜びを爆発させた。

続く吉川の場面で、阪神がサイドスロー左腕の渡辺雄に代えると代打中田が打席へ。前進守備の二遊間を抜く2点適時打でさらに突き放した。

無死一、二塁から主砲岡本和も左前打で続き、4連打。ワイルドピッチで1点を重ね、4点のリードを得た。

最後は7番手戸田が3者凡退で締め、ベンチ入り26人中、22人を使った総力戦を制し、阪神戦で4試合ぶりの勝利をつかんだ。

▽巨人立岡(延長12回無死満塁、右前へ決勝適時打)「なんとか前に飛ばそうと。それだけでした。(坂本)勇人さんが抜けて非常に苦しいですけど、戻ってくるまで、みんなで頑張っていきたいと思います」

▽巨人中田(1点を勝ち越した直後の延長12回無死満塁、中前へ2点適時打)「ランナーをかえせて良かったです。しっかりと準備して打席に入れたと思いますし、それがいい結果につながったと思います」

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