今秋ドラフト候補の立命大・秋山凌祐投手(4年=愛工大名電)が昨春以来の完封勝利を挙げた。

自己最速を2キロ更新する152キロをマーク。115球を投じて5安打7奪三振の快投を演じ、優勝をかけた同大打線を封じた。すでに最下位が決まっているが、意地を見せつけた。秋山は「キャッチャーが頑張ってくれたので、自分の力を出すことだけを考えて投げました。相手は優勝がかかっていて、こっちは6位が決まっている。相手は気負っていて、こっちは背負うものがないので、最初から飛ばしていこうと思っていました」と振り返った。今春リーグ戦ではNPBスカウトが継続的に視察し、その力量を見極めている。

一方の同大は立命大から勝ち点を挙げれば優勝の状況で足踏みした。花野巧監督(68)は「変な意識をしすぎたのか…。来た球を打てばいいのに。優勝がチラついたのが、どこかにあったんでしょう。負けたら終わりですから。明日はみんなが切り替えて、勝つしかない」と首をかしげた。