ロッテのレオネス・マーティン外野手(34)がひと振りで決めた。8回1死二塁。右中間への決勝4号2ラン。防御率0.00だったソフトバンク又吉の、浮き上がってくるような高めの球に、しっかりスイング軌道を合わせた。

6回の3連打で生まれた無死一、三塁のチャンスでは、自身の判断でセーフティースクイズを敢行。ソフトバンク嘉弥真の好守に阻まれ、成功とはならなかったが「嘉弥真投手は本当にいい投手。何とかして1点を取りたいと思ってあのプレーをしました」と勝利へ強い思いを込めていた。

開幕から打席で悩み続けた助っ人は、ここ4試合で3本塁打。「メンタルを少しリフレッシュしたこともありますし、(技術的に)ちょっとだけ変えたこともあるんですけど、そこが効いているのかなと思います」。ちょっとだけ変えたことは「ソーリー」と、秘密のままだった。

少なくとも、結果は明らかに変わってきた。2軍降格前の10試合は、三振を除く19のアウトのうち17がフライアウト。それが1軍合流後の9試合は、三振以外の16のアウトのうち、フライアウトは4つだけ。打率はまだ1割台ながら、井口資仁監督(47)も「バットの角度もだいぶ良くなってきてますので」と、低く強い打球が増え始めたことに期待を高めている。【金子真仁】

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