ロッテ石川歩投手(34)が、広島打線を7回散発3安打の無失点に抑え、今季4勝目を手にした。

試合後には「何勝目っすか? あ、4勝目っすか」といつも通りのひょうひょうとした第一声。「今日はあまり良くなかったですけど」としながら、要所でコーナーにしっかり決め、相手に付けいる隙を与えなかった。

マツダスタジアムでの初めての登板。特に効果的だったのが、右打者の外角ボールゾーンからストライクに落としてくる、いわゆるバックドアのシンカー。決め球に使い、三振も多く奪った。「右打者はあれが良かったと思います。決まる時はいいですけど、決まらない時も。しっかり投げきれるように」と今後を見据えた。

「たぶん打てないと思いますが、打席も頑張ります」と言っていた打席では2三振に終わり「それは聞かないでください」。5回には直前に松川の適時二塁打が生まれ、喜んだ。

3回と5回は打席に入ったため、味方攻撃中にベンチ横でのキャッチボールができなかった。「やっぱ、ストレスになります」と明かしつつ「対応できたのか分からないですけど、結果的に(次の回が)ゼロだったので良かったです」とホッとひと息。安定感あふれる投球で防御率は1・73となり、オリックス山岡、チームメートの佐々木朗に次ぐパ3位になった。【金子真仁】

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