阪神が26日にも自力優勝の可能性が消滅する危機に陥った。この日、首位ヤクルトが勝ったため、大ピンチだ。この日は楽天の一発攻勢に敗れ、昨年から続いた交流戦の連勝が「7」で止まった。2回、先頭大山が左翼に8号ソロ本塁打を放って先制したが、先発西純が崩れた。3回に追いつかれると、4回は先頭辰己に速球を強振され、左中間に勝ち越しソロ本塁打を浴びた。さらに5回は浅村にも速球を痛打され、左翼に2ランを浴びた。西純は5回4失点で降板し、今季初黒星を喫した。

高卒3年目の西純は前回登板の5月18日ヤクルト戦(神宮)でプロ初完投&初本塁打の活躍を見せ、投打で非凡さを示していた。この日、楽天バッテリーは西純の打力を警戒。2回の第1打席は初球から内寄りに構え、シュート系の球だった。2球目で一邪飛に倒れて、注目された打席で快音は響かなかった。今季はここまで2勝を挙げているが、シーズンの甲子園初登板で好結果を残せなかった。

チームは前日24日、田中将に甲子園では07年以来、15年ぶりに黒星をつけていた。好投手に勝って勢いをつけたいところだったが、今季初登板の技巧派左腕、辛島に5回で1得点と打線も振るわなかった。今季は反撃の弱さが際立つ。4失点以上の試合は14戦全敗。パ・リーグ相手の戦いでも、一進一退の状況が続く。

▼阪神が楽天に完敗した。今季の阪神は得点力不足で、チーム打率2割2分3厘はリーグ最低、146得点はワースト2位。投手陣が21試合連続3失点以下に抑えるなどチーム防御率はリーグ2位の2・92と奮闘しているが、4失点以上した試合はこれで14戦全敗。逆に3失点以下だと18勝16敗1分けと勝ち越している。投手が崩れたときに打線が十分カバーできていないのが現状だ。

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