右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で離脱中の巨人坂本勇人内野手(33)が、実戦復帰2戦目で初安打を決めた。「3番DH」で出場。1回1死一塁の第1打席、2球目の122キロ変化球を捉え、三遊間を抜く左前打を放った。第2打席では8球粘った末に空振り三振に倒れた。
2打数1安打で交代した主将は「(内容は)良くない。(右足を)気にしながら一応やってるなという感じですけど」と振り返った。初安打の後には敵失の間に二塁からダッシュで本塁生還。まだカーブしながらのランニングには不安を残しつつ「真っすぐ走るだけなら大城よりも速いかもしれない(笑い)。もっと強く、強い状態で(ベースを)回れるように。そういう段階もちょっとずつ踏んでいけないかなと思います。(守備の復帰は)状態に問題があるので、まだ分からない」と慎重に調整を進めていく。
坂本は4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備で負傷し、1日に出場選手登録を抹消。その後はファームで調整を続けてきた。前日25日の3軍戦で実戦復帰し、2打数無安打だった。
この試合は育成の坂本勇人捕手(20)も「8番捕手」でスタメン出場。同姓同名の2人の共演が実現した。
◆坂本の打席内容
【第1打席=1回1死一塁】投手・飯田晴海
<1>137キロ内角速球 体をのけぞりながらのボール
<2>122キロ変化球 三遊間を抜く左前打
【第2打席=3回先頭】投手・飯田晴海
<1>110キロ変化球 ワンバウンドでボール
<2>136キロ速球 見逃しストライク
<3>139キロ速球 ファウル。左足に自打球で「イタッ」と声を出す
<4>126キロ変化球 ファウル
<5>136キロ速球 ファウル
<6>140キロ速球 ボール
<7>137キロ速球 ファウル
<8>127キロ速球 ボール
<9>124キロ変化球 空振り三振
◆巨人スタメン
1(中)鈴木大
2(二)平間
3(指)坂本
4(右)保科
5(一)萩原
6(三)勝俣
7(左)ティマ
8(捕)坂本勇
9(遊)大津
先発投手=石田