ロッテ小沼健太投手(23)が今季12試合目の登板でうれしいプロ初勝利を挙げた。

先発河村が3回で降板し、4回から2番手で登板。4回に野間の適時二塁打で同点にされたものの、味方が5回に3得点した。5回は西川、マクブルーム、坂倉の中軸を3者凡退にし、3点リードを保って役目を終えた。

ヒーローインタビューでは「僕は独立リーグで4年間、苦しい中頑張ってきたので、それが報われて良かったなって思います。まずは家族に感謝を伝えたいのと、あとは埼玉と茨城でチームを渡って、その助けてくれた人たちに感謝したいです」と感慨深そうに話した。

千葉・旭市出身の小沼は地元の東総工高を卒業後、BCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズ、茨城アストロプラネッツの2球団でプレーし、20年育成ドラフト2位で入団。BCリーグ時代には阪神宜野座キャンプで打撃投手などのアルバイトを務めた経験もある。

NPB1年目の昨季はイースタン・リーグの最多セーブに輝き、今季シーズン開幕前の3月22日に球団と支配下選手契約を結んだ。189センチの長身から低めに集める右腕で、フィールディングなども巧み。この日も西川のセーフティーバントを阻止した。

◆小沼健太(おぬま・けんた)1998年(平10)6月11日生まれ、千葉県旭市出身。東総工では1年からベンチ入りも甲子園出場なし。BCリーグの武蔵、茨城を経て、20年育成ドラフト2位でロッテ入団。1年目はイースタンでリーグ最多の18セーブ。今季の開幕直前に支配下登録され、3月30日ソフトバンク戦でプロ初登板。今季推定年俸420万円。189センチ、86キロ。右投げ右打ち。

▼20年育成ドラフト2位で入団したロッテ小沼がプロ初勝利。育成ドラフト入団選手の勝利は通算30人目。ロッテでは西野勇士(19勝)本前郁也(1勝)に次いで3人目。