交流戦男の面目躍如だ。DeNA先発の浜口遥大投手(27)が5回1失点で、交流戦通算で17年から無傷の7連勝を飾った。07年藤川球(阪神)以来15年ぶり4人目の快挙だが「(記録は)あまり気にせず、自分のボールを信じて勝負していきたい」と話した。

ストライクは54%と少なくとも、とにかく腕を振る。「浜口らしさ全開」だった。5回まで被安打3ながら99球を要し、与四球はなんと7。2度満塁を迎えたが、1回は柳町を二ゴロ、5回は松田を三ゴロに封じた。「見ている方には心配をお掛けしました。野手の皆さんがしっかり守ってくれた。次は自分の力で頑張りたい」と頭をかいた。

強打者ぞろいのパ・リーグを抑え込む秘訣(ひけつ)は、三浦監督が「浜口特有」というチェンジアップだ。120キロ台の前半で落ちるが、腕の振りが140キロ台の直球と変わらず見分けがつかない。慣れないパの打者が打つには至難の宝刀。浜口は「データがお互いない。良い意味で自分にとってはプラスと思って臨んでいる」と話した。

4月上旬の新型コロナ感染から復帰初戦での今季2勝目。「久しぶりの1軍登板。今季初めての横浜スタジアムで少し緊張感があったけど、勝てて良かった」と胸をなで下ろした。【斎藤直樹】

▽DeNA三浦監督(浜口に)「浜口らしい。走者を出しながら本当によく踏ん張った。1回(2死満塁で)嶺井が2ボールから思い切って(要求した)チェンジアップで空振りを取った」

▽DeNA関根(4回の勝ち越し犠飛に2二塁打)「日々結果を残せず、申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、こういう日が来て良かったです」

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