阪神は序盤の大拙攻を乗り越え、2連勝で借金を11に減らした。

先発のジョー・ガンケル投手(30)が打っても決勝打を含む来日初猛打賞と奮闘し、7回途中5安打1失点で今季2勝目。打線も今季最多を更新する1試合17安打を放った。

立ち上がりから好機を逃し続けた。1回1死一、三塁から4番佐藤輝明内野手(23)、5番大山悠輔内野手(27)が凡退。2回2死一、三塁では1番島田海吏外野手(26)が空振り三振。3回は2安打を放ちながら、3番近本光司外野手(27)の二盗失敗もあって無得点。3イニング終了時点で7安打無得点と本塁が遠かった。

4回も無死二、三塁から8番長坂拳弥捕手(28)の浅い中飛で、三塁走者の糸原健斗内野手(29)が本塁憤死。一気に好機がしぼみかけたところで、雰囲気を一変させたのが9番打者のガンケルだった。2死二塁から右中間に先制の適時二塁打。来日3年目の初打点で流れを変えた。

さらに1番島田の一ゴロが適時失策を誘い、2番中野拓夢内野手(25)が左中間に適時二塁打。この回ようやく3得点で試合を優位に進めた。

ガンケルは投げても5回終了時点で1安打無失点。6回2死満塁では5番森を三ゴロに仕留めた。最後は3点リードの7回1死一、二塁で降板。救援陣が適時打を浴びて1失点となったが、上々の投球内容で自身4戦ぶりの白星をゲットした。

阪神投手の猛打賞は16年8月25日DeNA戦のメッセンジャー以来、約6年ぶりとなった。

打線は5回途中で先発9人全員安打を達成。2点差に迫られた7回無死一、二塁には5番大山が2シーズンぶりの犠打を成功させる執念を見せた直後、6番糸原が右翼線に2点打を決めた。8回には1番島田の右越え適時二塁打でダメ押しした。

救援陣は4点リードの8回に藤浪晋太郎投手(28)が登場し、最速159キロを計測して1イニングを1安打無失点。投打ともに勢いを取り戻し、3日からは新庄BIGBOSS率いる日本ハムと甲子園3連戦を戦う。