阪神は序盤の大拙攻を乗り越え、2連勝で借金を11に減らした。

先発のジョー・ガンケル投手(30)が打っても決勝打を含む来日初猛打賞と奮闘し、7回途中5安打1失点で今季2勝目。打線も今季最多を更新する1試合17安打を放った。

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▼阪神は今季の総得点、総失点がともに166となり、得失点差が今季初めてプラスマイナス0になった。借金は11だが、得失点の収支はひとまず“完済”した。負け越しているチームは得失点差がマイナスになることが多いが、最下位のチームで0は異例だ。1950年(昭25)の2リーグ分立後、シーズンの得失点差がプラスのチームが最下位になったのは、94年の横浜(現DeNA)と98年のロッテだけ。阪神は50年以降4位は6度ある(うち50年は8チーム)が、最下位はない。得失点差データからみれば、阪神は巻き返せる要素があるといえる。