ソフトバンク千賀滉大投手(29)が、約1カ月半ぶりの白星を手にし今季4勝目を挙げた。右腕は6回1死で緊急降板。右肘の軽い関節炎からの復帰登板だったため、再び患部のアクシデントが心配されていたが、試合後に藤本博史監督(58)は「足がつったから代えただけ。鵜飼をレフトフライに打ち取った時に投げ方がおかしかったでしょ? そこで代えようと」と説明。大事には至らなかった模様で「(次回は)普通にいきますよ。故障じゃないからね」と、軽傷を主張した。

千賀が降板したのは1-0の6回、先頭の鵜飼を迎えた場面だった。1球目に、128キロのやや抜け球を投じる。2球目も133キロと力感のないボールを投げ、鵜飼は左飛に打ち取った。その直後にトレーナーと森山投手コーチがマウンドに向かい、千賀はベンチに下がった。数分後、藤本監督は継投を決断し、2番手に嘉弥真新也投手(32)を送っていた。

5回1/3を2安打無失点。球数は今季最少の65球だった。打っては4回に左翼へ先制&決勝犠飛で、プロ初打点を記録。エースの躍動で交流戦とリーグ首位をキープした。

▼千賀が自ら先制点となる決勝犠飛を放って4勝目。交流戦で投手のV打はこの日の小川(ヤクルト)もいるが、パ・リーグの投手では13年6月18日広島戦の大谷以来。ソフトバンクでは05年6月8日広島戦の馬原に次いで17年ぶり2人目。千賀はプロ初打点だったが、馬原は初安打初打点となる適時二塁打だった。