西武には無情の風だった。ライト方向からレフト方向にバックスクリーン電光掲示板の上の旗は強くなびいていた。

1点を追う6回2死二塁。若林はインコース146キロ直球にうまく体を回転させた。芯で捉えられた打球は高く飛んでいった。レフトポール際へ。入れば、逆転2ラン。飛距離は十分。しかし、風で流された。無情にも白球はファウルゾーンに押された。

唯一、許した1失点はヤクルト先発の小川に許したソロ本塁打だった。5回無死。その打球は風に乗って、左翼スタンドのギリギリに届いた。結局、この1点が試合を決めた。殊勲打の小川には8回まで無失点にも封じられた。

辻監督は「本当にあれは交通事故でね。今日は小川1人に今日はやられたという感じ。ここはすぐ入るからね。(ヤクルト4番)村上に対しても、高めにいってこすっても、レフトに入るから注意するように話をしていたんだけど。うちがあの辺にいった時は、また違った。まだしっかり打たないと入らないってこと。惜しい当たりはあったけど」と振り返った。

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