ソフトバンクが鬼門のバンテリンドームで沈んだ。中日に2試合連続の逆転負けで、3カードぶりの負け越し。同球場では18、21年に続いての負け越しだ。藤本博史監督(58)は「まあ、1点取ったら1点離されて、なかなか追いつかなかったよね」と、もどかしい展開を振り返った。

中日柳から初回に1点を先制したが、先発杉山が守り切れなかった。初回に2死からの4連打で3点を献上。すぐに逆転され「先制点をもらったのにすぐに逆転されて、追いかける展開にしてしまった。全体的にボールが高く、打たれたボールは特に甘くなってしまった」と唇をかんだ。

杉山は6回まで続投し、自己最多117球と熱投したが、5失点で3敗目。今季6度の先発中、この日を含む5試合で初回に先制点の援護を受けているが、すべて同点か逆転を許しており「チームが勝つための投球ができるようにならないといけない」と反省した。藤本監督も「いい経験してるんじゃないの。ローテーションの将来有望な選手ですからね。今年中に化けてもらいたいよね」と、奮起に期待した。

7日からは本拠地に戻り、交流戦上位の阪神、ヤクルトを迎え撃つ。「ホームでなんとかね、最低、勝ち越し、勝ち越しで交流戦を終わりたいですね」と指揮官。「鬼門」から、今季15勝5敗の「庭」に帰り、逆転交流戦Vを狙う。【山本大地】

 

○…6番三塁で先発出場したソフトバンク牧原大が2打点を挙げた。2点差の4回1死三塁から左犠飛。6回には2死一、二塁からしぶとく左翼線へ適時二塁打を放った。「打ったのは真っすぐです。追い込まれてしまいましたが、何とかしようという気持ちだけでした」。チームは逆転負けを喫してしまったが、藤本監督が「ジョーカー」と期待を寄せる男は8戦連続安打と打撃好調をキープだ。

▽ソフトバンク藤井(7回を3人で切り、20試合連続無失点投球)「無失点が続いているということに関してはあまり意識もないし、特別なことは感じません。また次の試合からも頑張るだけです」

▽ソフトバンク・グラシアル(初回に先制タイムリー内野安打)「当たりは良くなかったが、先制することができて良かった」。

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