オリックスが逆転負けで、6月初黒星を喫した。交流戦V争いを繰り広げる阪神とともに連勝は6でストップ。交流戦首位ヤクルトとのゲーム差は2に広がった。

ツバメの主軸にやられた。同点の8回、4番手で成長株の本田をマウンドへ。先頭の3番山田に中堅に二塁打を許すと、4番村上に決勝打となる右前適時打を浴びた。中嶋聡監督は「(山田、村上は)一番強いところ。その点では不用意とは言わないです」と、かばった。成長のステップとしては必要な一戦で「やられたらやり返すしかない。これが勉強というか、もっともっと高める部分がある。そこに向かっていってくれたらいい」と最速158キロの22歳右腕に期待した。

救援陣は6月20イニング目にして、初失点と奮闘中。ただ、接戦を落とし、“パ・リーグ唯一の負け”で1歩後退した。先発ワゲスパックが5回3失点で救援陣にバトンを渡し、黒木、近藤は無失点でつないだが、粘り切れなかった。

指揮官は「中継ぎ勝負になったわけですから。そこで負けたんでね。またやり返したいと思います」と、語気を強めた。60試合を終え、30勝30敗の勝率5割に逆戻り。シーズン序盤の大量コロナ離脱などを考えると、十分に善戦しているだけに、欲が出る。【真柴健】

▽オリックス・ワゲスパック(先発で5回3失点)「しっかりと相手打者に合わせて、投げ切っていくことを繰り返していかなければいけないところで、投げ切ることができなかった」

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