阪神の自力優勝の可能性が再消滅した。ソフトバンクに2試合連続完封負けで、今季62試合目で早くも15度目の完封負け。これは球団最多の63年24度どころか、プロ野球最多の56年大洋(現DeNA)と東映(現日本ハム)の31度を超えるペースだ。今季35敗のうち、約43%が完封負けと貧打が目立つ。

3回までソフトバンク先発のレイに対し無安打。5回2死一、二塁で代打起用されたメル・ロハス・ジュニア外野手(32)は空振り三振に倒れ、不発に終わった。

阪神先発アーロン・ウィルカーソン投手(33)は、来日最多の4四球と制球が定まらず、3回2/3を6安打3失点で降板した。この日、阪神の外国人投手では球団初となる来日1年目の月間MVP受賞が発表されていたが、6月は2試合連続で5回もたず。2番手渡辺雄大投手(30)もデスパイネにソロ被弾し、古巣相手に追加点を許した。

阪神は5月31日に西武に敗れ、自力優勝の可能性が消滅していた。翌6月1日には勝利し、一夜にして自力優勝の可能性を復活させていたが、この日ヤクルトが勝利したため、再びの消滅となった。

4カード連続勝ち越しならず、交流戦首位のヤクルトには2差に広げられた。10日からは京セラドーム大阪で、交流戦ラストカードとなるオリックスとの「関西ダービー」に臨む。

▼阪神の自力優勝が再び消滅した。阪神は残りの81試合に全勝すると、最終成績は107勝35敗1分けで勝率7割5分4厘となる。一方のヤクルトは、阪神戦13試合に全敗しても他球団との残り71試合に全勝すれば108勝34敗1分けで勝率7割6分1厘となり、阪神を上回るため。5月31日に21世紀最速で消滅したが、翌6月1日に復活。6連勝するなど、粘っていたが連敗で再び消滅となった。なお、10日にも自力優勝が復活する可能性がある。条件は阪神○ヤクルト●の場合のみ。

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