ソフトバンクのレイが今季初完封で4勝目を手にした。キレのあるチェンジアップを軸に、阪神打線を5安打無失点。「(チェンジアップは)中盤から後半に多めに使ったので、自分の真っすぐを投げる感覚が戻ったよ。すごくいい感じに混ぜてくれた」と、捕手の甲斐に感謝した。

最後にして最大のピンチは、ベンチに頭を下げた。9回2死一、三塁で6番糸原。初めて三塁に走者を背負い、森山投手コーチがマウンドに駆け付けた。「気合を入れてもらったんだ。しっかり考え直して、全部つぎ込んでこの打者で終わらせようと。いいタイミングで来てくれたね」。最終124球目にこん身の150キロを投げ込み、糸原を左飛に仕留めた。

今季、ペイペイドームでは中継ぎ登板も含めて6戦4勝。防御率も1.89と本拠地で強い。レイは「ホームの雰囲気やファンの皆様、マウンド全てが自分に合っていると思うよ」と笑みを浮かべ、お立ち台で力強いガッツポーズを見せた。

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