ソフトバンクが今季7度目、交流戦では3度目となる完封負けを喫した。今季2度目の同一カード3連戦3連敗で、ヤクルトには昨季から6連敗。交流戦は9勝9敗でフィニッシュとなり、藤本博史監督(58)は「悲観することもない。目指すはペナントレースなので」と前を向いた。

珍しいけん制死が痛かった。0-0の3回だ。先頭松田が中前打で出塁。9番甲斐を迎えたところで、ヤクルト高橋は初球を投げる前に一塁にけん制球を送った。タイミングは余裕のセーフ…だったが、一塁手のオスナは、松田がスライディングから起き上がる際、一瞬ベースから離れた隙をついてタッチ。ヤクルト高津監督がリクエストを要求し、判定はアウトに覆った。

無死一塁が1死走者なしに縮んだ。この試合唯一の先頭打者の出塁だっただけに、手痛いミスだった。指揮官は「初めて見たよ、ああいうの」と苦笑いを浮かべつつ「痛いけど、ボーンヘッド。野球にはつきものですから。1回すれば2回目はない。それがプロですから。次回からそういうことないと思う」と、ベテラン39歳に奮起を促した。

リーグ戦は首位楽天を1.5差で追う2位。リーグ戦の再開は17日で、ソフトバンクはその楽天を本拠地に迎えての3連戦だ。奪還の条件は2勝1分以上。藤本監督は「開幕戦のつもりでやっていきたいと思います」と、手綱を締めて球場を後にした。【只松憲】

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