中日根尾昂外野手(22)が15日、投手として本格的なスタートを切った。バンテリンドームで行われた全体練習は投手組でメニューを消化した。17日のリーグ戦再開から投手登録となる予定で、プロ4年目のシーズン途中で異例の転向となった右腕は「よし、やるか! という気持ち」と心境を明かした。

「投手・根尾」が本格始動した。投手用の赤いグラブでグラウンドに姿を見せた背番号「7」は投手陣に交じって練習メニューを消化した。キャッチボールは投手キャプテンの大野雄と行い、投内連係ではマウンドを中心に軽快な動きを見せる。その後はブルペンに入り、約30球のピッチングとランニング。投手メニューをフル消化して「初日」を終えたると「野手目線から投手の練習に入って新鮮でした」と感想を口にした。

立浪監督から「投手登録」を伝えられたのは12日の日本ハム戦前だという。

根尾 ずっと話はさせていただいていた。このタイミングになったか、という感じです。過去に(野手から投手転向の)例があまりないと聞いてはいるが僕は僕なりにしっかりやってきたい。

これまで取り組んできた目標をすべて切り替えるわけではない。

根尾 登録が投手になるという形ですが、もちろんもっと打ちたいという気持ちもありますし、今までやってきたことがゼロになるわけではない。ピッチャーでも打席に立つ機会はある。どこでプレーしようが自分の目標に向かってしっかり取り組んでいきたい。

プロでは遊撃手でスタート切った甲子園優勝投手が、4年目のシーズン途中で新たなステージに立ち向かう。【安藤宏樹】

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