中日京田陽太内野手(28)が16日、バンテリンドームで行われた全体練習に合流した。5月4日のDeNA戦(横浜)で立浪監督から試合中に帰還を命じられ、2軍調整が続いていた。、三好大倫外野手(24)とともに17日の巨人戦(バンテリンドーム)で出場選手登録され、遊撃で先発復帰する見通しとなった。

「戦う顔をしていない」。立浪監督にこう指摘された強制送還から約1カ月半。「ショート京田」が帰ってくる。練習前の円陣では「戦う顔をしていなかったら皆さん、言ってください」とあいさつ。練習後は「よし、やるか! という思いです。技術どうこうではなく、気持ちの部分でしっかりやっていきたい」と、再出発にかける思いを明かした。

降格直後は下半身の張りもあり、7日のウエスタンリーグ・阪神戦で実戦復帰。15日の同ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で2安打を放つなど状態を上げ、再昇格切符をつかんだ。立浪監督は「2軍から、内容がよくなったと報告を受けた。あいさつに来てくれたので、頼むぞ、と。結果が出ないと元気なく見えてしまうし、本人も苦しんだと思う。頑張ってくれると思います」と期待。17日からの遊撃起用については「そのつもりで考えています」と先発方針を示した。

打率1割5分7厘と開幕からの打撃不振が得意の守備にも波及し、降格となった。チームはその後、遊撃問題に悩まされ、交流戦を6連敗で終了。借金8でリーグ最下位に沈む要因の1つとなった。選手会長の復帰を、反攻のきっかけとしたい。【安藤宏樹】

○…大野雄が、6連敗中で最下位に沈むチームの流れを変える。リーグ戦が再開する17日の巨人戦に先発するエースは「決して交流戦をいい形で終われたとは言えないですし、何かを変えていかないといけない。しっかりした戦い方をやっていければ、と…。僕も含めて頑張っていきたい」と表情を引き締めた。

○…左肩のしびれを訴えていたビシエドが、練習に復帰した。打撃練習などを行い、17日からの巨人戦に備えた。「肩の状態はよくなっている。また明日からチームが勝てるように頑張るよ」と打撃が復調気配の4番は出場に前向き。立浪監督も「守備もバッティングもやっていた。おそらく大丈夫」とひと安心の表情を見せた。

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